Wifi6とはどのようなものなのか理解できます。それを理解した上で、自分に合ったWifi6対応ルーターを選択できます。Wifi6に対応したルーターのおすすめもご紹介しています。
筆者はIT、ネットワーク機器販売の営業をしており、ITパスポートなどの国家資格も保有してます。実際に現場をまわり、インターネットの回線やWifi環境の提案することも多く、常日頃よりユーザーの声に耳を傾けている為、知識と経験を踏まえて記事を作成しています。
Contents
Wifi6とは?対応ルーターとは?
Wifi6とは?
WiFi6とは第6世代の通信規格です。第6世代?と疑問に思う方も多いと思いますので、過去の規格も含めて詳しく解説していきます。今では自宅だけでなく、学校や会社、カフェや居酒屋などの飲食店、商業施設など幅広くWiFiが利用されています。
そのWiFiにはいくつかの規格があり、それぞれ特長があります。基本的に新しいもの順で性能が良いです。ですので、現状で1番新しいWiFi6が性能的に一番優れています。
世代 | 新名称 | 規格名 | 最大通信速度 | 周波数 |
---|---|---|---|---|
第6世代 (2020年1月) |
Wi-Fi6 | IEEE 802.11ax | 9.6Gbps | 2.4GHz帯/5GHz帯 |
第5世代 (2013年12月) |
Wi-Fi5 | IEEE 802.11ac | 6.9Gbps | 5GHz帯 |
第4世代 (2009年9月) |
Wi-Fi4 | IEEE 802.11n | 600Mbps | 2.4GHz帯/5GHz帯 |
第3世代 (2003年6月) |
- | IEEE 802.11g | 54Mbps | 2.4GHz帯 |
第2世代 (1999年9月) |
- | IEEE 802.11a | 54Mbps | 5GHz帯 |
- | IEEE 802.11b | 11Mbps | 2.4GHz帯 | |
第1世代 (1997年6月) |
- | IEEE 802.11 | 2Mbps | 2.4GHz帯 |
更に、Wi-Fi 6(11ax)には「直交周波数分割多元接続(OFDMA)」という技術が採用されてます。これは、複数台の端末がWifiに接続されていても通信の遅延などが発生しにくいといったもので、eスポーツでの利用や、オンラインゲームでの利用環境に効果を発揮します。
Wifi6の正式名称はIEEE 802.11axです。最大通信速度も9.6Gbpsとなっており、第5世代と比較すると、約1.4倍の高速通信が可能となってます。
対応ルーターとは?
Wifi6で通信する為には、Wifi6に対応したルーターや無線LANルーターを購入する必要があります。対応したルーターであれば、「Wifi6」や「11ax」といった記載があると思います。電気屋さんで購入される際は店員さんに聞いてみれば間違いないです。
この記事の下の方で、おすすめのWifi6に対応したルーターを紹介しますので、参考になれば幸いです。
今使ってる端末は使えるの?
現在、Wifi6に対応した機器ですが、iPhonですと「iPhone12」シリーズ、「iPhone11」シリーズ、「iPhoneSE第2世代」、アンドロイドだと「Galaxy S20」などがあります。
今使ってる端末はWifi6の環境下では使えないの?という疑問点をお持ちの方もいると思います。Wifi6対応のWifiルーターは、下位互換といって、古い世代のWifi規格にも対応しています。なので、今使っているスマートフォンやタブレット、パソコン、スマート家電なども従来通りの速度(11acや11nといった下位規格)で利用することができます。
Wifi6対応ルーターおすすめ5選
最新規格であるWifi6ですが、今後ますます対応する端末が増えてくることは間違いありません。最大通信速度が従来のWifi5と比べ1.4倍、同時多数接続時の通信の向上、どれをとっても性能が向上してます。
更に、有線での接続時のLANポートにも注目です。Wi-Fi6ルーターのLANポートの通信速度は1Gbps、2.5Gbps、10Gbpsと3種類あります。1GbpsはほぼすべてのWi-Fi6ルーターで対応している標準的な速度です。
2.5Gbpsと10GbpsのLANポートはWi-Fiルーターによって対応非対応がありますが、NURO光など、下り最大速度2Gbps(プランによっては10Gbps)の高速回線のパフォーマンスを最大限発揮できます。そいった点も踏まえて、おすすめをご紹介します。
バッファロー AirStation WXR-5950AX12【バッファローの最強ルーター】
WiFi6の高速性能を最大限に活かすバッファロー史上最速WiFiルーターです。Wifi時の通信速度の最大が4804Mbps(5GHz帯)+1148Mbps(2.4GHz帯)で、回線混雑しにくい「IPv6対応」、距離が離れても通信が安定する「8×8 ビームフォーミング」、そして10Gbps対応のLANポートが1つあります。
無線でも有線でも、NURO光などの高速回線を最大限発揮できる仕様になってます。更に、パフォーマンスを最大化する独自のアンテナ設計となっており、設置環境に応じてアンテナの配置をカスタマイズ可能です。これにより、特定方向の端末へ強力に電波を届けることが可能です。
利用環境の目安:戸建3階建て・マンション4LDK
ASUS ROG Rapture GT-AX11000【ゲーム重視ならこの一台で全てOK】
Wifi6に対応し、Wifi時の最大速度も4804Mbps(5GHz帯)+1184Mbps(2.4GHz帯)と高速通信が可能です。そして、このルータの一番注目すべき点が、「GameFirst V/ゲーミングLANポート」、「ゲームブースト」、「wtfast®」といったゲーム通信を加速させる機能が備えられていることです。
ゲームの通信優先度を高めてくれるので、複数台接続時でも快適なゲームミングが可能です。LANポートは1Gbps「WAN」×1、2.5Gbps「WAN/LAN」×1、1Gbps「LAN」×4となっています。
利用環境の目安:戸建3階建て・マンション4LDK
ASUS ROG Rapture ゲーミングWi-Fi無線ルーター GT-AX11000
ASUS TUF-AX3000 【ゲーム重視!でもコスパも考慮したいならコレ】
ゲーミングルーターである程度スペックがあり、コスパも考慮したモデルならこの一台です。Wifi時の通信速度の最大が2402Mbps(5GHz帯)+574Mbps(2.4GHz帯)と、上の2機種と比較すると若干劣りますが、それでも十分な速度と言えます。そして、「ゲーミングLANポート」や、「Adaptive QoS」といったゲーム通信を優先的に接続してくれる機能も搭載されています。
LANポートは1Gbps「WAN」×1、1bps「LAN」×4となってます。ASUS ROG Rapture GT-AX11000がハイスペックで値段も高いのですが、こちらのモデルはある程度のスペックを確保しつつ、コスパも重視した一台だと思います。
利用環境の目安:戸建3階建て・マンション4LDK
バッファロー WSR-5400AX6-NMB【性能、見た目、コスパ、バランスのとれたモデル】
Wifi6が利用でき、通信速度も最大が4804Mbps(5GHz帯)+573Mbps(2.4GHz帯)、接続範囲も広く、通信混雑のしにくいIPv6対応と、値段もそこまで高くなくバランスのとれたモデルです。
WXR-5950AX12同様、「ビームフォーミンング」や「MU-MIMO」といった通信速度を安定させる機能も搭載れており、見た目もWXR-5950AX12と違いコンパクトとなってます。
ハイエンドモデルのWXR-5950AX12よりもスペックは若干劣りますが、性能は申し分ありませんし、見た目、コスパを考慮した際はこの一台がおすすめです。
利用環境の目安:戸建3階建て・マンション4LDK
BUFFALO Wi-Fiルーター WSR-5400AX6/NMB
バッファロー WSR-1800AX4-BK【とりあえずWifi6で!エントリーモデル!】
とりあえず、Wifi6でインターネットを使いたい!コスパ重視で選ぶならこの1台です。1万円以下で買えるため(2021年05月時点)、ゲーミングの機能や性能にこだわらない方であれば、この1台で十分でしょう。
通信速度は最大が1201Mbps(5GHz帯)+573Mbps(2.4GHz帯)、LANポートは1Gbps「WAN」×1、「LAN」×4となっています。とはいえ、ビームフォーミンングの機能やIPv6対応などしてるので快適なインターネットライフを過ごすことはできると思います。
利用環境の目安:戸建2階建て・マンション3LDK
BUFFALO Wi-Fiルーター WSR-1800AX4-BK
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まとめ
今回、Wifi6とは?おすすめ対応ルーター5選という記事を書いたのですが、コロナ禍の影響もあり、自宅で「オンライン○○」といった、様々なサービスを活用していく人も今後多くなります。そんなときに、インターネット環境が充実していないとストレスになると思います。
なので、自分のインターネットを利用する上でのスタイルに合わせたモデルを選ぶことをおすすめします。この記事が、そんな方の参考に少しでもなれば幸いです。生活の中で、これからますますインターネットを利用するシーンは増えていくと思います。快適なインターネットライフを実現していきましょう!